ななかまど広報室です。
最近、ご利用者を通じて考えさせられることがありました。
認知症の方は現実と過去の区別がつかなくなり、妄想や過去の世界に入っていくことが度々、あります。
先日、こんな事がありました。
普段は、社交的で温厚な方なのですが夕方になるとご自分の生家に帰らなければならいと頑固なまでに言い張り、食事も食べてくれません。
なぜ「夕方に生家」なのか?
その方は、結婚前に一緒に暮らしていたご家族の食事の用意をしていた事が体に染みつき、「夕方=夕食の準備」、「生家=自分の家族」という過去の記憶が行動として表れているものでした。
認知症という病気の中の世界でも「ご自分の役割」や「大切な人たちへの愛情」だけは変わることなく生き続けている。
開設して3ヶ月が経過しようとしている中、多くのことに気付かされます。
ななかまどが目指す「ともに歩む」を日々感じさせられています。
ユニットで栽培中の「いちご」も頑張ってます。